最近の僕ら(30代シナリオライター、転職を志す)

(このままでは、何もできない人間になってしまう……)

 

2022年になり1か月ほど発ったある日のこと、これまでぼんやりと抱えていた不安が突如として顕在化した。

というのも、これまで25歳くらいまでバンド活動に精を出したものの全く芽が出ず、その後27か8まで某大型雑貨店で一切やる気なく契約社員として働き、なんとなくSEOライターを半年くらいしたけど、世に言うWELQのキュレーションメディア事件が起こり(懐かしいネ!)、なんとなくゲームシナリオライターになって早6~7年。

一応、ゲームシナリオを作る会社に所属してはいたものの(請負で)、専属契約という意味不明な縛りがある会社だったのでそこから発注がなくても他から仕事を取ってくることができないという不条理にさらされ、「おいおーい!束縛しまくるくせに全然遊んでくれない恋人かよ!!」なんてウィットに富んだジョークをインターネットフレンズにばら撒く日々。

 

2019年、30歳からの上京、上京してもずっと練馬に借りたアパートに引きこもって仕事をする日々。でも東京はどんなバンドでもライブするし、有名な劇場もたくさんあるから演劇もいつでも良いのが見れるしで、文化最高!ってかんじ。

そうこうしてるうちに2020年突入!世界は新型コロナウイルスに満たされた……。

そんなこんなで2020~2021年末までは特に何もなかったのであった。

明らかに所属してる件の会社が変な仕事ばかり回してくるようになり、時にはゲーム業界を露骨に悪くしてるみたいな会社からの仕事も受けざるを得なくなった。

それに比例して濁りゆくワタシのソウルジェム

インターネットフレンズたちはミュージシャンだったり、サウンドエンジニアだったり、Webデザイナーだったり、多肉植物屋をイチから立ち上げたりで各々が日々進歩しているのに、現状に甘んじ続ける俺。周りと比較して焦る。

 

話は戻って2022年1月、これまで所属してた組織から離れたい一心でシナリオライター募集してる会社に応募してみる。なんか、変に意識高そうな会社。

正直ダルそうなとこだな~。と思ったけど、履歴書等を送ったら選考に進めと言われる。そのために選考シートを埋めろと言われたので見てみたら意識高い系の質問が140個くらいあってドン引きするも、なんとか埋めて、課題制作とか、SPIとか受けさせられて、なんやかんやで最終面接まで行った。社長が明らかに不必要な横文字を多用するタイプの人間で「絶対合わないな」と確信。

結局「AIマッチングテストの結果、うちと合わなさそうだからダメ」という理由で落ちました。そのAIテスト、最序盤でやればいいのに……。と思ってやる気を失い、そこから2か月くらい毎日美味しんぼを読むか、オウム真理教事件について調べるだけの日々を送る。そしたら今このタイミングでカルト宗教が注目される事件が起こっててびっくりしちゃう。

 

閑話休題

 

そして5月くらい。いよいよ貯金が心もとなくなってきたので転職活動再開。

色々受ける、しかし、決まらねえ。シナリオライターは需要がそんなに無いの!?と焦る。この際、もう実家に戻ろうかという思考もチラつく。

転職支援してくれてる会社の人から「フリーランスとしてなら働き口見つかりやすと思う」と言われたので、紹介を依頼する。そしたら3日くらいで決まりました。

 

そんなわけでワタシは今、デッケー会社の子会社に業務委託として雇われています。

あまりにも会社としての規模がデカすぎるせいか、自由度が死ぬほど高く、「まじで働く環境変えて良かった~~~」としみじみ思っています。

あと、新しく触れる業務とか、いろいろと新鮮。

まあ、フリーランスとして生きるのも正解!みたいな時代ではあるけど、一歩間違えると搾取だけされることも多い中、自分はまじで運だけは死ぬほどいいなと思いました。

あまりにもその仕事に対しての情熱を持ちすぎていると、「その仕事の中でもやりたくないこと」にも真摯に向き合わないといけないし、そうなってくると情熱も消えてしまうと思っているので、「割と興味あるけど、別に大好きでもない。でもやったら結構できる」くらいのラインを突くと一番いいのかも。

そんなわけで、いろいろあったけどワタシは元気です。今年はサマーソニックで1975を見ることを心の支えにしています。この前のピーナッツくんのライブも素晴らしかったです。

 

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